クラウドサービス拡大における3つの課題と解決法

IT

近年、拡張性、柔軟性に優れたクラウドサービス利用が多くの企業で拡大している。

クラウドサービスとは、例えば、データセンター(Microsoft Azure、Equinix、AWS)、
アプリケーション(Office365、Salesforce,slack)、ストレージ(box, Google Drive、Dropbox)などである。

しかし一方で、便利なクラウドサービスの利用拡大にともない、既存の企業ネットワークの仕組みでは、様々な問題が発生している。

クラウドサービス利用による課題

社内ネットワーク(広域Ethernet,IP-VPN)と社外ネットワーク(Internet)を経由してのクラウドサービス利用の接点となるProxyサーバーやFirewallへの負荷集中、各拠点毎のネットワーク機器の設定変更、ProxyサーバーやFirewallへのある拠点への回線のデータ通信量の増大による遅延の発生している。

従って、従来型のネットワーク構築からクラウドサービスを利用する際に問題となるのは、以下の3つ課題である。

(1)分散する通信機器の設定変更に時間を要し、複雑な管理

(2)データ通信量の増加に伴う回線の圧迫

(3)Proxy/Firewallへの負荷集中

 

これらを解決する一つの方法として、SD-WANが有効である。

SD-WAN(Software-Defined WAN)とは

従来型のネットワーク接続では、各通信機器:(ControlPlane,DatPlane)をに機器毎に管理しなければ行けなかったが、SD-WANは、複数の通信機器(DataPlane)に対して遠隔から一元管理(ControlPlane、ManagementPlane)できる。

DataPlane:パケットを送信する役割

ContorolPlane:ネットワーク制御の役割

ManagementPlane:ネットワークの管理設定の役割

 

SD-WAN市場動向

SD-WAN市場は、既に大手通信機器ベンダーがSD-WANベンダーを買収したことで、今後、本格的に拡大が加速すると思われる。特に、通信機器大手のCiscoがSD-WANベンダーのViptela、VMWareがVeloCloudを買収したことにより、SD-WAN認知と普及は一段と進んだ。

 

WAN運用の課題と解決方法

管理負荷の問題:

拠点の新規開設や保守作業に費やす時間を削減したい
トラフィックの可視化
ルータの設定・アカウント管理などのセキュリティ強化

 

クラウドサービス利用の問題:

拠点間からクラウドへの通信品質の安定
通信経路や帯域を柔軟に変更したい
回線を効率的に利用したい
プロキシ、セキュリティとの連携問題
トラフィック情報の監視

 

ネットワーク上での複雑な設定問題:

セキュリティのレベルの異なるアカウントとの共存利用
Saas向けセキュリティの維持

 

SD-WANによる解決方法

 

管理負荷の問題は、

SD-WAN導入により、国内/海外拠点のWAN回線、ネットワーク統合の管理が一元化。

 

クラウドサービス利用の問題は、

SD-WANにより、アプリケーションレベルの通信の経路制御、ローカルブレイクアウトなどによるWAN回線の最適化。

 

ネットワーク上での複雑な設定問題は、

SD-WANコントローラにより、拠点への新規導入や設定、日々の運用管理を一元的に実行。

補足情報:SaaS、PaaS、IaaSの違い

SaaS(Software as a Service)とは、ソフトウェアやアプリケーションの機能をサービスとしてネットワーク経由で利用するモデル、Salesforce, Gmail, GoogleDrive, Googleドキュメントなど。

PaaS(Platform as a Service)とは、アプリケーション開発に必要な実行環境、アプリケーションのコードを実行するのに必要な言語のランタイムや、データベースなどのミドルウェアをサービスとして提供し、開発者はコードを記述するだけ、主なサービスは、HerokuやAWS Elastic Beanstalk、Azure App Service、Google App Engineのようにクラウドドサービス、Cloud FoundryやOpenShiftといった、インフラ環境上に構築して利用するオープンソースベースのサービスもある。

IaaS(Infrastructure as a Service)とは、CPU、メモリ、ストレージやネットワークといったコンピュートリソースを提供する。ユーザーはリソース構成を自由利用して、そのリソース上に任意のアプリケーションを構築することが可能、代表的なサービスは、AWSによってAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)、Google Compute Engine(GCE)など、

これにより自社データセンターのサーバー台数を削減する方法として、クラウドサービスの利用が可能。

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました